『ご冗談でしょう、ファインマンさん!』(岩波書店 上下巻)を読了。
アメリカ人の物理化学者が1人だけの人生ではよくこんなに起こせたな!と思えるほどの色んないたずらやトラブルが描かれてる。内容は難しい科学の本とかではなくて、誰にでも読める彼のおもしろ体験記だ。
彼はノーベル賞をもらうんだけど、まー普通の“頭のいい”人間じゃない!美人が大好きな彼はCal Techの教授であるにも関わらず、昼間っから裸の女性がストリップしているのを見ながら食事できるレストランで計算作業の書類をこなし、色んなバーに行ってどうすれば女性をうまくお持ち帰りできるのか、面白い技を教えてもらったり。彼の何がすごいって、全部試してしまうのだ。普通だったら人に叱られたり変な目で見られるのが恐くて辞めてしまうことを全てやってしまう。面白すぎる!しかも、本の中でも、これは彼の信条だけど、失敗は失敗でうまくいかなかった部分も洗いざらい書いてくれてる。
MIT でも他のなんだかという薬品とコーラを混ぜて逆立ちしながら飲んだり、爆発したり、まーいたずら、いたずら、いたずら。
彼は金や世評で職場を一度も選ばない。とにかく自分がやりたいことをやるんだ。実際、MIT を卒業したあと、彼が働き始めた職場はたった5人しかいないところで、その内の1人はビンを洗うだけだ。プラスチックを金属でメッキにする仕事からかれのキャリアは始まってる。給料が5倍だったか、そのぐらい増える新しい働き口を紹介されても断固として断る。見ていてとても痛快だ。何度スカッとしながら笑ったか数えきれない。
偉ぶっている学者が大嫌い。"You cannot develop a personality with physics alone, the rest of life must be worked in." 自分の好奇心のあることを全部とにかく試してみる冒険心のかたまり人間の話。
これ読むともっといたずら好きな人間になるよ!おれはもうなっちゃったよ。何か面白いことをやってやる、楽しくしてやる、っていういたずら心。芯の通った一流の人間の話だからまたいい。自分の性格を違った方向に持っていかせる本になった。この本は最高だよ! 2冊あるけどのめり込んじゃうから1週間で読み切れるよ。
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